

今週は今年初の北海道沿線旅。
長万部をベースに歩く長万部3daysだ。
今日はいよいよ秘境駅の小幌駅を歩く。
今回の宿は駅まで少し離れている。
初日でどれだけかかるか分からないため、列車時刻の30分前、5時10分に宿を出た。
この時期もう十分明るい中を駅まで20分ほど歩く。
長万部駅に到着。
切符の自販機はまだ動いてないよう。
そのまま改札を抜けてホームへ。
既にホームに止まっている単行に乗車。
このH100、変わったラッピングだな。
定刻通り0544に列車は出発。
客は自分一人。
今日は礼文駅まで列車移動して歩いて戻る「先列車後歩き」。
そしていよいよ秘境駅ランキング1位の小幌駅を訪問する。

列車はその小幌駅を一瞬で通過し、次の礼文駅に到着した。料金は580円。
駅待合室で出発準備だ。
○0615 礼文(れぶん)駅


長万部3daysのスタート!
天気は曇り。
風はほぼ無し。
気温は10度だ。
今日は上下一枚ずつの重ね着でのスタート。
駅前の道を右折。

「今日の停車場線」は道道609号線。
礼文停車場線だ。

踏切が鳴り出して貨物列車が通過した。

「津波浸水予想地域」を抜ける。
-0643 室蘭本線高架

歩き始めてちょうど2km。
室蘭本線の高架をくぐる。
早くも汗ばんできた。
ここで上だけ1枚脱ごう。
と思ったがお尻も汗ばんでいる。
下も1枚脱いで夏標準装備に。

さっき通った高架を、長万部発の二番列車が走っていった。
(後ろを振り向いての撮影。列車が小さく写っています)
-0659 左折

歩き始めて2.6km。
国道37号線に左折合流する。

期待はしていなかったがやはり歩道は無い。

ふと振り返ると礼文華の町が遠くに見えた。

「長万部まで23km」のキロポスト。
これは長万部駅まで戻る今日の残りの距離の目安になる。
-0721 美乃覆道

覆道(洞門)だ。
右側に歩道があるが、狭い。。。

すぐに次の「岩谷覆道」を抜ける。
どちらの覆道も距離は短い。

おや?
この道は国道37号線と国道230号線の重複区間だったのか。

トンネルが見えてきた。
その手前の橋の左側に歩道が現れた。
これはトンネルの中にもあるんかな?
-0742 礼文トンネル(190m)

歩道はトンネルの中も続いていた。
トンネル自体も190mと短い。

トンネルの中のキロポスト。
長万部まであと21kmだ。
トンネルを抜けても上り坂は続いている。
国道に合流してからここまでで約150m高度を稼いできた。

そして次のトンネルが見えてきた。
地図から見るに長そうだ。
-0752 礼文華トンネル(1331m)

1kmを越えるトンネルだ。
さっきの礼文トンネルと同じく左側には1m強の歩道があるが、左側なので後ろからトラックが来るとどんどん近付いてくる音がとっても怖い。
もう慣れたと思ってたんだけどなぁ。。。。
歩道が右側の時は近付く車が見えるのでそんなに怖くはないんだけど。
-0811 トンネル出口

約20分でトンネルを抜けた。
冷たい向かい風で寒かった。。。、
-0813 小幌駅への入口

トンネルを抜けてすぐ、左側に鋭角に下りる道がある。
これが小幌駅への道のようだ。
上下1枚ずつ着て、念のため熊鈴も着けて、さあ行こう!

道はすぐにジャリ道に。
-0822 右側の道へ

「熊」看板の右側の小道へ進む。

細い小道を下っていく。

しばらく歩くと小さな川が現れ、何度か渡る。
川は小さいが流量はそこそこある。


30分近くかけて慎重に坂を下り、川を渡る。

駅のホームが見えた!
○0847 小幌(こぼろ)駅 -12327歩-



秘境駅小幌へ到着!
列車が過ぎ去った後なのか、ディーゼル排気の匂いが漂っている。
駅ノートに書き込みしていると接近音が鳴った。
カメラを構えると反対側のホームを長万部方向の特急列車が走り去った。
ホームの階段に座って小休止。
まったり〜。
秘境駅をじっくり味わう。
何か雲行きがちょっと怪しいけど大丈夫かなぁ。
今回の旅は天気に恵まれる予報だったので大きな傘は持ってきていない。
雨雲の図を調べようと思うも通信不可。。。。
さて、何時までもいても仕方ない、って書いてたら列車接近警告音が鳴り出した。

おっと思って待つと、室蘭方面の特急列車が走っていった。

さて、今度は本当に駅を去る時が来た。
名残惜しいが出発だ。
-0921 再スタート

来た道を戻り始める。

また川を渡る。
慎重に慎重に。。。。

最後の川を渡ると道は急坂に。
すると次第に車の音が聞こえてくる。
国道は近そうだ。

山道を抜ける最後のところ(熊看板のところ)で二人連れの方とすれ違う。
行ってらっしゃい!
-0949 舗装道

国道横の舗装の道へ戻って来た。
行き帰りはどちらもだいたい30分くらいだった。
ここで夏標準装備に戻す。
ちょっと早いが、ついでにお昼ごはんその1。
朝、宿でパン1個だけ食べて、行きの列車内で残りを食べようと考えていたが忘れてた。
何だかんだで、小幌駅訪問で緊張していたようだ。
踏切の警報音が聞こえて来た
ここからは小幌駅の踏切の音が聞こえるんだ。
-1006 再スタート

国道に合流するとすぐに19kmポストがあった。
そして道は相変わらず上り坂だ。
-1021 黒松内町

-1024 峠

ちょうど18kmポストのところで峠だ。
ここまで国道はずっと上り。
標高差は230mだった。

真っ直ぐの道を黙々と歩く。

青空が広がって来た。

この先にトンネルがあるようだ。
-1121 長万部町

240m先ということはトンネルの中ということかな?
-1123 静狩トンネル(??m)

狭い歩道のちょっと危険なトンネルだ。表示はないけど長さは500m弱くらいか。
5分でトンネルを抜けた。
-1140 長万部町

あれ?また長万部町に入った。
どこで町を出たのだろう。。。

左手に静狩から長万部の海岸の景色が広がった。
-1203 左折

国道37号線から離れる。

北海道新幹線の工事現場だ。

今日の工事柵は熊さん。
これって見たこと無いか、あっても一回くらいか。
-1223 静狩道路踏切

踏切の直前に特急列車が走っていった。
-1225 右折

長い直線の道からようやく右折。駅へ。

っと、今日の猫だ。
三毛ネコさん。
○1231 静狩(しずかり)駅 -28278歩-



赤い屋根が印象的。
煙突のある木造無人駅舎だ。
これはかなり古そうな駅舎だ。
ホームは2面3線。

ここでお昼ごはんその2。
駅の待合室でいただきます!
構内踏切が鳴り始めた。
貨物か特急列車が通過していくんだなと思ってたら近付いてくる走行音が何か違う。
ん?

四季島!
急いでipadで撮るも、待合い室からはこれが精一杯。う〜む。。。残念。
さて失意の中(笑)、作戦タイム。
とはいっても残り一区間。ベースキャンプの長万部までに戻るだけなので到着目標時刻だけを決めよう。
距離は11km。
3時間半あれば歩けそうだ。
ということで16時半を目標としよう。
-1305 再スタート

左手に広がる海から波の音が聞こえてくる。
-1319 国道合流

国道37号線へ左折合流。

歩道は無いと考えていたがあった。
これは助かる。

って思ってたら歩道はすぐに無くなった。
地図を見ると線路の反対側に道がある。
少し距離は延びそうだが、歩道の無い国道を歩くよりは楽しいだろう。
よし、そちらへ行こう。
-1326 右折

国道を右折。
-1328 第三道路踏切

-1330 左折

十字路を左折。

道端に今日の猫2!

右側には新幹線の橋脚工事。

そして後ろからはその工事用の土砂を積んだトラックが何台も抜いていく。

完全に工事エリアに入ってしまった。
歩くことは出来るが、ダンプが行ったり来たりする道だ。

工事現場に並行する真っ直ぐな道をひた歩く。
-1423 丁字路


丁字路を右折。
すぐ先の丁字路を左折する。

右奥の山はまだ雪を残している。
工事現場入口誘導員の方に、「この辺りは反対側からの一方通行だから左側を歩いた方が良いよ」と勧められた。
素直に左側を歩こう。

また真っ直ぐな道だ。
-1459 右折

約1kmの直線道路を歩いて、十字路を右折。
この交差点、直進の道もあるが地図には無い。
ちょうど角にいた誘導員の方に訪ねると、真っ直ぐの道は工事現場への道だそう。
だから地図に無いのか。
-1513 丁字路

左折する。

センターラインの無い道をひた歩き。
今日はひた歩くことが多い。

一旦離れていた新幹線の工事現場が近付いてきた。

その工事現場の向こう側を単行が走っていった。
-1538 栄橋

長万部川を渡る。
-1547 左折

中学校の前の道を左折。
-1549 栄原道路踏切

左折してすぐに踏切を渡る。
-1551 右折

国道37号線に右折合流。
これで今日はあと1kmだ。

長万部橋を渡った所に国道37号線の起点があった。
キロポストで残り距離が分かりました。
ここまでありがとう!

長万部の町に入ってきた。
○1610 長万部(おしゃまんべ)駅 -45644歩-


長万部3days初日のゴール!
ベースキャンプの長万部駅まで無事帰ってきた。
○1日を歩き終えて
秘境小幌駅を訪れた長万部3daysの初日。国道からの往復が大変だった。
それでも念願の小幌駅訪問が出来て満足。
その国道も思っていた以上のアップダウン。
そのせいか宿に戻ると膝痛が発生。
明日がちょっと心配だ。
ところで今回静狩駅から長万部駅までの間、ずっと新幹線の工事をやっているのが印象的だった。
以前、旧北陸本線を歩いた際にちょうど北陸新幹線の建設工事を行っていたのを思い出した。
明日は八雲駅から函館本線を歩く。
<今回のルート>


