第232日 2015/5/1

肥薩線5日目 栗野→嘉例川(営業距離18.0km、徒歩距離22.1km) 給水量:1.1L


肥薩線4日目                       肥薩線6日目



京町温泉6Days最終日。
宅急便で送る荷物をまとめ、5泊お世話になった宿を8時前に出る。

天気は久しぶりに朝から晴れ。風はあるが雨の心配なく歩ける一日となりそうだ。


京町温泉駅0805に乗車。
乗客は2名いたが2人とも京町温泉駅で降車。
結局、2両編成の列車に一人きりになった。
独り占めの多い今回の旅である。




もう見慣れた吉都線鶴丸駅を越え、こちらも見慣れた吉松駅で肥薩線に乗り換え。

最前列のシートにJRの職員さんが座っていて、少しお話。
歩いているんです。と話をするも興味なさそう。。。

出発時刻が近づくとそのおじさんは運転席へ!
運転士さんだった (^^;)


栗原駅には0842定刻通りの到着。
放送で、「ドアは前しか開きません」??

2日前に乗った時は委託の駅員さんがいたけど、降車時に支払うんだ。ちょっと焦って両替し
支払いを済ませる。
すると運転士さんが「気をつけてね」との一言。「ありがとうございます」と言って降車。
こういったちょっとした交流が一人旅にはうれしいんです。


今日は栗野駅から22キロ先の嘉例川駅まで歩く予定。嘉例川駅前1541発のバスに乗りたい。普段の3.5キロ/hペースでちょうど良い距離だが、6日目ということと膝の状態を考えると油断はできない。


○0855 栗野駅






京町温泉6Days最終日のスタート。

いきなり6.5キロ区間。その後は3キロ台が2駅続き、最後に9キロの区間が控える。


-0904 牛瀬戸踏切



踏切を渡る。
この区間は踏切を計4回、渡る予定。


-0918 坂元踏切



県道55号に合流。少しだけ歩いて脇道へ。


-0931 県道再合流



すぐに肥薩線高架をくぐる。


-0940 右斜めの道へ




-0949 王之山踏切



坂を上ると踏切。
ちょうど吉松行きの単行が通過。単行は動画で撮影。


-0955 最高地点203m




この区間の線路はトンネルを抜けている。アップダウンは予想されたが、思った以上の高度差だった。


-1000 県道合流



線路の上を通り県道へ合流する。
県道は愛岐型(沿線旅用語:歩道が無く、路肩と白線の間のスペースもほとんど無い道)だ。


-1005 霧島市



湧水町から霧島市へ。


路肩は少しだけ広くなるが、大型車が多く気を遣う。


-1013 横川山ノ口交差点



肥薩線高架をくぐって交差点を左折する。海抜251m??あれ?さっきより下がって来たのに
海抜が増えてるってどういうこと?GPSロガーさん!






蔵発見!
今回の旅では2軒目だ。
国の登録有形文化財だそうだ。
それにしても九州に蔵は、無くはないが少ないな。


○1032 大隅横川駅 -9263歩-









またまた出ましたいい木造駅舎(って知ってたけど)。
この季節のみのこいのぼりバージョン。

登録有形文化財のプレートが駅舎から離れた場所にあるのは珍しい。

構内では近所の小学生が写生中。
「あと50分だよ〜」引率先生の声。




ちょうど「はやとの風」が到着。20名程の乗客が吐き出された。
こちらも混ざる形で撮影会。

写生の小学生が、「列車早く行かないかなぁ〜」

そうだよね、邪魔だよね(笑)


撮影会が長引き長居をした。先を急ぎたい。


-1104 再スタート




線路に沿って歩き、高架をくぐって川沿いの道を少し歩く。
ホントにいい天気になって、緑が鮮やか(に写る)。


-1111 県道合流

九州道の下で県道に合流。




「かける」くんって読むのかな?




道はアップダウンを繰り返す。
歩道は広く、歩いていて危険な感じはない。


-1139 右折



ちょうど車で通り掛かった地元の方に尋ねると、駅へはどちらからでも行けるとのこと。
もちろん車の少ない右斜めの道へ進む。


-1140 丸田踏切





踏切を渡り、線路に沿って歩く。


-1146 下植村第4踏切



駅を通り過ぎた踏切を渡り駅まで少し戻ろうとすると、(当たり前だけど)いきなり踏切が鳴り出した。
カメラを構えると、「はやとの風」がかっ飛んでいった。


○1151 植村駅 -15044歩-





小さなホーム上待合室型だが、木製の綺麗な駅舎。
駅ノートがあったので足跡残し。

ちょうど昼になった。昼ご飯タイムとする。
が、霧島神宮駅を13時には出たい。ここではパン一つだけにして急いで出発する。


-1204 再スタート


-1211 右折



地図を見ると右斜めの道は先まで行けるようだ。


-1215 松崎踏切






木陰の道を歩く。

これはいい道だ。この区間を歩く人(そんな人がいれば)にオススメです。いい鉄道写真も撮れます。




しばらく歩くと川が右手に現れた。


ずっと下り基調の道が少しだけ上りになって程なく、県道に合流した。


-1242 堂山第2踏切



すぐに県道合流した。


-1244 小休止じゃなく。。

右膝に痛みが出た。
少しだけ休むつもりで。。。。。
でも地図を見ると駅はすぐそこか。
すぐに出発する。


○1249 霧島温泉駅 -19453歩-







駅前の広い、四角い駅舎。
当分列車は来ないようなので、ホームのベンチで昼ご飯その2。

吹き抜ける風が気持ち良い。


ここから嘉例川駅までは9キロ強。坂も多そうだ。
嘉例川1541発のバスに間に合わせるため、少し頑張らねば。


-1305 再スタート


線路に近い道を進む。

と、道が無い!?先は行き止まりだ。




あたりを見回すと、民家の間に道があった。
助かった。。。ここでの時間ロスは致命的になる可能性もあった。




県道50号を少し歩くと、残念なことに上り坂が始まる。
それも結構長い距離だ。


-1327 下り坂の始まり(標高290m)



で、その先下がるんか。。。


-1342 牧園小前交差点(標高182m)



右折する。




郵便局のポストの、龍馬とお龍さんのフィギュアが鎮座。
龍馬さん、ピストルは物騒ですって。。。(笑)


すぐ先の交差点で、国道223号へ合流。




先に上り坂が見える。。。

道はじわじわ上り。
膝が少し痛い。小休止。


すぐスタート。
すると道は下り基調に。




それにしても蓋道(沿線旅用語:水路の蓋部分が歩道となっている道)は歩きにくい。
爪先が引っ掛かったり、ストックがはまったり。
さらに道幅が狭くなると一段と歩きにくくなる。


-1411 川原橋バス停



歩道が消える。




すぐに反対側に復活した。
蓋道なので歩き難さは変わり無い。


-1421 塩浸温泉入口



この温泉は龍馬に関係あるんだ。

その先で歩道はまた消える。


-1431 塩侵温泉龍馬公園





カウンターがセルフサービス(笑)
正確な値は出ないだろうな。。。。






霧島ジオパーク。


-1452 右折



県道56号線へ右折。
アップダウンが小さいことを切に願う。




右折した瞬間、急な上りが目に入った(苦笑)




遠く、左上に道が見えるのは何?道?いや、何も見えない見えない。。。。。


急な上りを上り切る手前で、トンネルが見えてきた。


-1505 嘉例川トンネル(全長175m)



最後の最後に来て、6Days初めてのトンネル。
両側に幅1mの歩道。

この地点の海抜は182m。この短い距離で50m以上上ってきた。


さてバスの時間まではあと30分ある。
ゆっくり歩いても間に合いそうだ。


トンネル出口で海抜195m。トンネルも上りだった。。。


-1519 押しボタン式信号



肥薩線の跨線橋を越えると、初日に中福良駅から出て来た道が左から合流する。
あの時、右側の道はこんな急坂なんだなとは思いもよらなかった。そもそもそちらから
歩く事になることさえ考えてなかったけど。

ここからは5日前と同じ道を進む。




なんと幟を外している。
初日に、「邪魔」って考えた心を読まれてた?(笑)
希望に応じて頂き、有難うございます!


-1523 嘉例川観光用駐車場




階段を下りる。駅までもう少しだ。


○1527 嘉例川駅 -33001歩-







京町温泉6Days完了!
最後は有名処の嘉例川駅で6日間の楽しい沿線旅が終わった。

時間も無いので急ぎ撮影会。といっても前回あらかた撮ってしまったので撮影対象を探さねば。

バイクで来ている方がカメラを構えていたので話し掛けてみた。
バイクを入れて撮っているということで、こちらもバイクを入れて撮影。

と、列車はやとの風が到着。
そうか、何分か止まるから発時刻よりも早く到着するんか。。。って何回間違えるんだ、自分。


そうこうするうちにバスが到着。
子供連れ3名家族と乗り込み10分で空港到着。
ホント嘉例川駅から鹿児島空港って近いなぁ。


□□□
京町温泉6Days最終日は列車とバスの時刻縛りのため、21キロを5時間半で歩く必要があった。
普段の沿線旅なら問題ない距離だが、膝の調子が悪いことに加え、いつも遠征沿線旅の最終日は
脚が疲れてペースが上がらなくなることが多く、不安は募るばかり。

ところが歩いてみると、膝もなんとかもった上に、これまでの5日間を抑え目に歩いたことが結果的に
功を奏し、疲れを感じることはなく歩き切る事が出来た。
一日20キロに抑えれば毎日歩き続けることが分かったということは収穫だ。

さて駅舎としては大満足の6日間。嘉例川、真幸、矢岳、大畑、渡、大隅横川駅の肥薩線勢と、
唯一吉都線のえびの駅。メインディッシュばかりのディナーといったラインナップだった。
こんなにいい駅舎を一度に訪問してしまってまだ残っているか心配である(まだあるに決まってます)。
心配といえば左膝の状態だ。こちらは今後の経過を見るしか無い。
これまで通り、沿線旅を続けることが出来るよう祈るばかりである。

最後に、左膝さん。無理させてゴメン。右膝さん、ストックを支えた右腕と左腕さんもサポートありがとう。
そんな気持ちで鹿児島を後にした最終日であった。



肥薩線4日目                       肥薩線6日目