第283日 2016/9/8

宗谷本線8日目 幌延→豊富(営業距離16.5km、徒歩距離19.7km) 給水量:0.6L


宗谷本線7日目                   宗谷本線9日目



幌延抜海5Daysの初日。
今回の沿線旅は宗谷本線の続きを歩く。。。つもりだったが。。。。


昨日は台風の影響で宗谷本線は名寄以北が不通となっていた。
何とかして今回のベースキャンプ、幌延へ辿り着くべくルートを探し、バスで旭川→留萌乗換→幌延に移動できることが分かる。
そのバスの旅は5時間半もかかったが、何とか幌延に移動することができた。

さて、今日はというと、やはり状況は変わらない。宗谷本線の不通区間のど真ん中の幌延にいるという厳然たる事実に直面する。
そこで何か方法は無いかと調べると、幌延〜豊富区間にバスが走っているようだ(実は昨日乗ったバスの路線は終点が豊富)。
そこで今日は幌延からスタートし豊富までの20キロ弱を歩き、豊富からバスで戻る作戦を取ることに決めた。


念のため朝一、駅で駅員さんに再確認(後で知ったが駅長さんだった)。
すると少なくとも3日後までは何ともならないとのこと。
南釧路で路盤流出が起きていて、ここの線路が直らないとなんともならないと。

まいったなぁ。。。。3日後でもダメなのか。。。


ともあれ今日の沿線旅に出発する。
外は風が強く肌寒い。上着に下はウインドウブレーカーと、ちょっと重装備での出発。


○0800 幌延(ほろのべ)駅











空は曇り。
6〜7メートルの風が吹き、肌寒い。




進行方向の空はどんよりとしていて、雨がちょっと心配だ。


-0806 雪印メグミルク



工場の前を抜けて進む。


-0813 40号線高架



直線の終わりで高架をくぐる。




高架を超えると道は少し左にカーブ。その後はまた直線が続く。


-0829 三差路



2キロ少し歩いたところの三差路を右に。
「北星園」の方へ向かう。

ちょっと暑くなってきたので、三差路のところで上着を脱いだ。


-0843 小雨


強い風に流された細かな雨粒が落ちてきた。

道端でザックカバーだけ装着してちょっと様子見するが止みそうに無い。

念のためカッパの上だけを着て、再スタートした。


ところが歩きはじめてすぐに雨は止み、今度は日差しが出てきた。
当然の如く暑くなってきたのでカッパを脱ぐ。
ただ、前方には真っ黒な雲があってまだまだ危なそうなので、ザックカバーは外さずそのままとした。


-0902 北星園



北星園の前を抜けた。
これでこの区間はあと5.5キロだ。


-0925 下沼道踏切



2日前から列車の通っていない線路を渡った。


-0834 国道40号線



あと3キロ地点だ。
さて、ここで右折して国道を行くか、まっすぐ進むか。

歩道もあるし、国道を行くことにしよう。


遠く眺めると豊富方面は雨が降っていそうな感じだ。。。
対向車もワイパーを動かしている。

するとすぐに雨がぱらついてきた。


これはまた降られそうだ。
道端でカッパを着る。




カッパを着ている時に3台の自転車が抜いて行った。
「鹿児島」って文字が見えたので、もしかしたら日本縦断中なのかもしれない。




って、すぐに歩道が無くなるのか。。。


-0847 200キロポスト



そのすぐ先、跨線橋の手前に200キロポストがあった。
まだ途中の行程が抜けているため、200キロという達成感は無い。


またすぐに雨は止んだ。
あれほど暗かった先の方もまた明るくなってきている。

よし、カッパを脱ごう。


流れ込む雲のせいで、今日は天気が目まぐるしく変わる。




向かい側を走ってきた自転車の方と挨拶してお話させて頂く。
滋賀のMさん。

今回の雨で稚内に3日間足止めされていたが、今日は音威子府まで走って列車で旭川へ行くとのこと。
お気をつけて!
ん?音威子府までは動いているのか。




神社の前を抜ける。
日本ってホントどこにも神社がある。
普段は正月くらいしか神社には行かないくせに、きちんと整備された神社を見るとちょっとうれしくなる。


-1027 左折



おや?左に曲がる道がある。
地図でちょっと確認してみる。

さっき見た神社が載っている。
その先の道ってことは。。。。。もう駅を行き過ぎていたのか。
もう少し先かと考えていた。まさか通り過ぎてるとは全然気付かなかった。


ということで道を左折。


-1030 北15線踏切

踏切を渡り左折。少し歩いて駅への道を左折。



左折した交差点で駅の方から自転車に乗った男性に挨拶。

大学生で駅を巡って走っているそうだ。

駅の手前に湧水があるって教えてもらう。

ありがとう。これからの行程、気をつけてね!


○1045 下沼(しもぬま)駅 -13960歩-







車掌車改造型駅舎。
壁の塗装がボロボロとなってきており痛々しい。






駅舎の掃除をしている3名の方がいた。
地元の方たちで、日曜日の秘境駅フェスタの準備だそうだ。

日曜日、列車が走っていなければ行ってみようかな?
(知らない人が聞いたら何か変だよね。列車が走っていなければ駅へ行くなんてのは。)

いろいろ楽しくお話させて頂き長居をしたが、今日は時間的に余裕があるので問題無い。
お仕事中お邪魔しました。
いつもこういう旅をしたいところだけど、それなりに距離を稼ぐ必要があるからなぁ。。。


-1120 再スタート






先程の大学生に教えてもらった湧水を飲む。
道のすぐ横にありました。


-1131 北15線踏切


来た道を戻る。踏切を渡り返して国道40号線へ。


-1154 小休止


お腹が空いた。
路肩で昼食にしよう。


風が強い。
寒くなってきたので、すぐに出発しようと考えていたら、警笛?




急いでカメラを構えると、保線の車両が走って行った。
そういえば踏切は鳴らなかったが、通過した後で踏切の方を見ると保線の方が警戒していた。


-1204 再スタート




時折、強風が吹き抜ける中、歩道の無い国道をひた歩く。


-1235 豊富町





カントリーサインは牛と温泉。
そして反対側には幌延町のカントリーサイン。
ちなみに幌延町カントリーサインはトナカイとサロベツ原野と利尻富士だそうだ。


町境で雨がぱらついて来た。

今度はカッパを着ずに様子見しながら歩く。




豊富町に入って左右が開けたからか、常時6〜7メートルの風が吹き付ける。
時折10メートル近い風も吹いて前に進むのに余計に力が必要だ。

ただ気温が上がっているからか、肌寒い程では無いのは助かる。




この風で牧草ロールが転がって来たら面白いだろうな。。。
いや、怖いかも。


-1319 豊富橋



下エベコロベツ川を渡る。
川名の説明は「イペコロペッ(魚を・持つ・川)であった。」
日本語的に分かり難い説明だね。。。
というか、「魚を持つ川」だけじゃダメ?




豊富町は牛乳が有名なのかな?


-1332 豊富町役場




国道に沿って店が続いている。
思っていたより大きな町だ。


-1338 大通り10丁目交差点

左折し駅前へ。


○1342 豊富駅 -27717歩-









今日のゴール。
曇り空の下、豊富駅に無事到着した。
雪切室の奥にストーブ完備の待合室。
冬の寒さを容易に想像させる作りだ。

当然のように誰もいない駅で撮影会。
当初は1555発のバスに乗る予定だったので2時間待ちと考えていたが、その1本前の1440に間に合った。

待ち時間には観光案内所の方とおしゃべり。
人との触れ合いが多い一日だった。


□□□
抜海-南稚内間での大雨被害がこんな広範囲に影響するとは。。。。
運休区間のど真ん中、幌延での滞在で身動きが取れない沿線旅。
と思っていたが、幌延-豊富間のバスのおかげで、今日は同区間だけは歩くことが出来た。
ただ、明日以降いつ復旧するのか分からない状態。復旧まではこれ以上歩くことは難しい。
月曜日まで動かないという話も聞こえる中、諦めて切り上げるか、粘って待つか、悩ましい判断が求められる状況である。
代行バスでも走らないかなぁ。。。



<今回のルート>




左側に少しだけ見える青い部分は日本海です。もっと左には利尻島があるのですが、さすがに今回の行程ではその姿を見ることはできませんでした。



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