第659日 2025/9/9

室蘭本線5日目 礼文→有珠(営業距離23.0km、徒歩距離24.6km) 給水量:1.4L


室蘭本線4日目(礼文→長万部)       室蘭本線6日目(礼文→東室蘭)



今週から沿線旅を再開する。
最初の旅は北海道の東室蘭駅をベースとする東室蘭4days。

いつものように前日移動で北海道入り。
今回は乗り継ぎ時間を含め移動時間が約8時間と道東へ行くよりははるかに近い感覚だ。

朝6時45分に宿を出て徒歩で10分ちょっと。
ベースキャンプ駅東室蘭に到着した。

朝7時の駅は、特急も発着するため比較的賑わっている。

3番線に向かう。
最初はベンチに座っていたが、並び始めたので列の後ろに並んだ。
0727発の列車が入ってくる。
無事座席を確保したが、座席の埋まりは7割くらい。
並ばなくても座れたか。

今日は礼文駅から東室蘭駅方面へ歩く。その礼文駅までは約1時間の乗車。



定刻通り礼文駅に到着。
待合室で歩く準備。

最初の区間の経路を引く。
前回ここから小幌駅まで歩いた際のように国道まで回り込むと思っていたが、海沿いに道があるようだ。


待合室を出て駅舎を撮影。
駅前で掃除をされている近所の方にご挨拶して情報収集だ。

「大岸方面は熊は出ます?」
「熊なんか出ないよ。小幌方面は出るみたいだが」

するとここで重要な情報が。

「ここから大岸の方は工事中で時間通行となっている。9時からは10分だけ通行可能」
とのこと。
ん?これはまずい。

ということは遅くとも9時10分までに現地へ着かねば。
お礼を言って急ぎスタートだ。


◯0852 礼文(れぶん)駅





東室蘭4daysのスタート!

天気は薄曇り。
風は少しある。
9月の北海道としては少し気温が高く湿度がある。

最初の区間は4.2km。

今日の目標は29km先の長和駅発1744。
9時間弱しかないのでギリギリか。

駅前を左折。




「今日の停車場線」は「道道608号大岸礼文停車場線」だ。


工事区間まではどれだけかかるか分からないので早足で歩く。




今日のキロポストは、道道608号線の6kmポスト。




工事中の看板だ。
9時の時間帯は、8時40分から30分間通れるようだ。
とはいえ終了時刻0910は変わらない。


-0902 ゲート区間



今回も名も無きゲートを抜ける。


-0909 時間通行止区間



時間通行止区間に0910前ギリギリに到着。
警備の方に聞くと、岩を砕く工事で危ないため、通行可能時間内に工事区間を通り抜けられなければもう通せないとのこと。
時間に関係なく歩行者は通れるかもとの希望は見事に打ち砕かれた。

ここで50分の足止めか。。。。

すると
「車で工事区間を送ります」
とのお話が。

「歩く必要があるので」と丁重にお断りする。
ここで車に乗ったら、また来なきゃいけなくなる。

すると、
「工事区間は800m。通行可能時間内に抜けられるか?」とのこと。

え?
ここ通れない可能性が出てきたの?

結局、小走りで抜けることで通行を認めてもらった。
初日から膝に負担のかかる走りを入れることとなってしまった。

そもそもここで待つことになるのなら、大回りとはなるがいっそのこと国道まで回り込んでも良かったかも。。。


ということで目標も礼文駅から24km先の有珠駅に変更。


もっと後の時間だったら、お昼ごはんに活用できたのに、全く使えない時間を警備のおじさんと二人きりで過ごす(笑)


-0957 再スタート


3分早く通行可能になり、急ぎリュックを背負い直してスタートだ。

さあ、急ぎ工事区間を抜けよう!




小走りに先へ進む。

小走りしたり速歩きしたり。


-1002 チャストンネル(144.16m)



トンネル出口の先で通行止区間は終了のようだ。


-1005 時間通行止区間終了



8分で通行止区間を抜けた。


-1010 カムイチャシトンネル(86.7m)





その後もう一つ短いトンネルを抜ける。




右側には海が広がる。

ん?
あの山頂にある建物らしいのは、サミットの会場となったホテル?
→調べたらまさにサミットが行われたウインザーホテル洞爺だった。

こんなところから見えるんだ。
ということは、あそこからは洞爺湖と噴火湾の両方が見えるのか。


-1016 室蘭本線高架







轟音が近づき、貨物列車が並行する線路を走っていく。


◯1033 大岸(おおきし)駅 -6020歩-





小さな駅舎の前に木が立っている。
横にエンジンをかけたトラックだ。
アイドリングやめてほしい。。。。

と、構内に保守の方がいてトラックには誰も乗っていない。
どうやら保守の方のトラックのようだ。
乗っていないのならエンジン切ってよ。。。。

ホームは2面3線から減線の2面2線。



待合室の片方のベンチには、法事でも使えるような立派な座布団が置かれている。


-1045 再スタート



この区間は9.2kmと長めの区間。
今度は海沿いの道は無く、一旦国道37号線まで出る。




踏切が鳴り、両方向の特急が走りすぎた。




今日のコスモス。
秋ですねぇ。。。。ちょっと蒸し暑いけど。


-1103 右折



右折して狭い道へ。




さらに右折して片側一車線の道へ。


-1114 道央道高架




-1117 右折



道央道の高架をくぐりすぐ、国道37号線へ右折合流。




おぉ、歩道はないかと思ったらあった。
でもすぐに無くなるのだろう。


-1129 歩道無くなる



国道に入って10分ほどで、やっぱり歩道は無くなった。


そして上り坂が始まる。


-1136 登坂車線



ここまで既に10m以上高度を稼いでいるが、ここで登坂車線区間が始まった。




上りの途中で日が差してきた。
ちょっと暑い。。。。
ただ時折吹く4m程の向かい風に助けられる。


-1148 登坂車線終了



まだ上り坂は続いているようだ。


-1155 豊泉トンネル(長さ不明)



登坂車線終了地点から25mほど高度を稼いだところにトンネルが現れた。



歩道はあるが1m弱と狭い。

段差のある歩道なので、こうなると大型車のミラーがあたらないかヒヤヒヤする。
(実際に当たる高さには無さそうだが結構近い)




トンネルを抜けたところが最高地点。
約80mの高度差だった。


トンネルを抜けてホッとしたのもつかの間、もう一つトンネルがあるようだ。


-1207 高岡第1トンネル(長さ不明)



短いが歩道の無い危険なトンネルだ。

すぐ先に第2トンネルが見えている。




2つのトンネルの間、右側に束の間の海の景色が広がった。


-1211 高岡第2トンネル(長さ不明)



短いが歩道の無い危険なトンネルが続く。




同じようにトンネルとトンネルの間からは海が、そして対岸(?)の(多分)駒ヶ岳が見えた。


-1215 高岡第3トンネル(長さ不明)



これも歩道の無いタイプだ。


-1222 お昼ごはん



トンネルを抜けて少し歩くと、路肩に休める場所があった。
ここでお昼ご飯としよう。



ちょうど正面に見えるウインザーホテルを仰ぎながら作戦タイム。

有珠駅までは残り14km。
列車は1739発だから5時間後だ。

時間的には余裕で着けそうだ。
その1本前の1618発はちょっと無理か。
よし、有珠駅発1739を目指そう。

ご馳走様でした!


-1248 再スタート


-1256 歩道



しれっと歩道が始まっていた。
道路の左側に移動。


あれ?
すぐに歩道がなくなった。




そしてその先にトンネルが見えて来た。


-1302 豊浦トンネル(393m?)



1m弱の狭い歩道があるトンネルだ。

出口側に銘板があったが見にくい。。。
393mかな?
→後で写真を拡大すると333mだった。




右遠くの橋の上を列車が通過。。。四季島だ!
またか!まともに撮れず。。。
やはり四季島には縁が無い。


-1319 右折



おっと危ない。
ここ右折だった。


-1322 真狩道路踏切



踏切を渡りすぐの道を左折。




「今日の役所」は豊浦町役場。


◯1334 豊浦(とようら)駅 -19591歩-







クリーム色?くすんだ白?
2階建ての無人駅舎だ。
ホームは1面2線かな?
いや、2面3線?



駅前に「今日の停車場線」。
「道道702号美和豊浦停車場線」の終点だ。

時間に少し余裕がある。

休憩していこう。



待合室は風がないのでちょっと暑い。外のベンチで小休止。


-1359 再スタート


-1403 旭日町踏切





踏切名が2つあるパターンだ。
どちらが正しいのだろうか。。。。




と悩んでたら遮断機が下りて特急が通過。


-1412 国道合流



駅から30m以上高度を稼いで国道合流。
最後の坂は結構キツかった。




除雪車が鎮座する道の駅の前を抜ける。




この先は3.9m制限だ。




国道へ合流してからも道はじわじわ上がっているが、トンネルまで続くのだろう。


-1425 洞爺湖町




-1430 チャストンネル(長さ不明)



狭い歩道があるタイプだが、壁がせり出してきていて、今日の中では一番歩きにくい。



出口側に銘板らしきものがあったが、全く読めず。


トンネルを出た少し先が峠(99m)。
豊浦駅からは高度差70mちょっとの上りだった。


-1445 クリヤ覆道



これまでの歩道のあるトンネル同様狭めの歩道付き。


-1451 ???トンネル(不明)



覆道はそのままトンネルへ繋がる。

トンネルの歩道はまたまた狭く、壁が近い。
大型車が前から来る時は一旦止まってやり過ごす。
全く歩きにくいトンネルだ。




トンネル反対側出口で名前と長さが判明。
クリヤトンネル(330m)だった。


-1503 歩道復活



駅まで2kmを切ったところで歩道が現れた。
標高はまだ62mあるので下り坂はまだまだ続く。


-1513 信号交差点



この交差点で国道230号線とはお別れ。
この先は国道37号線の単独区間となる。


-1519 虻田跨線橋



おっと、跨線橋だ。

残念!
路線名プレートはありません。


-1532 洞爺湖町役場



駅の向こう側に「今日の役所2」。


◯1533 洞爺(とうや)駅 -28506歩-







ちょうど室蘭方面の特急が止まった。
有人駅舎だ。

トイレがあるので行っておこう。

駅前のベンチに座り小休止。

残り約5km。
1時間半以上あるから時間は大丈夫だ。

しかし返す返すも工事通行止めは痛かった。
あれがなければこのペースでももう一駅、長和までは行けただろう。

有珠止まりとなると、明日歩く予定の有珠駅から東室蘭駅までは約33km。
距離的には何とかなるがこの区間、駅数が8もある。
10時間では歩けないかもしれない。

と、ネガティブなことを言っていても仕方がない。
そろそろスタートしよう。


-1555 再スタート





今日の鐘楼は法蔵寺さん。




有珠の町並みを、国道37号線の広い歩道で歩く。




この区間もこの先に上り坂があるようだ。


-1628 広い歩道無くなる



約2.5kmも続いていた左側の広い歩道が無くなった。




右側の歩道に移ると、上り坂が始まった。


-1634 伊達市







道は下り坂に変わる。
ここの標高は30m。
この区間の坂はそれほどきつくなかった。


-1651 有珠地区



残りは1km弱だ。
1710には駅に着けそうだ。


-1706 有珠町交差点



左折して駅へ。




左折したその道は「今日の停車場線2」。
道道386号有珠停車場線だ。


◯1709 有珠(うす)駅 -36157歩-







今日のゴール!
本当はもう一駅行きたかったところだが仕方ない(クドい!)
今日無事ゴールできた事を喜ぼう。



2分遅れでやってきた列車は石炭車ラッピングの単行だ!


◯1日を歩き終えて
朝一番の、時間通行止めという試練にいきなり襲われた東室蘭4days初日。
ここでの50分のロスは如何ともし難く、予定の長和駅まで辿り着けず。
これで明日は33kmを歩くこととなった。
今日より1本早い始発に乗る予定なので、朝は7時前から歩ける。
何とか明るいうちに歩き終えたいところ。
さて、今日は北海道というには湿度が高い1日だった。
いや、海に近い場所はこんなものなのだろうか?
最高気温は25度前後だが、湿度が高い分、念の為熱中症には気を付けたほうが良さそうだ。



<今回のルート>





室蘭本線4日目(礼文→長万部)       室蘭本線6日目(礼文→東室蘭)